BL小説 作品DATA
- 著者
- 英田サキ 先生
- イラスト・挿画
- 中村明日美子 先生
- 翻訳
- 出版社
- 花丸文庫BLACK 白泉社
- 発行
- 2008/5/20
- おすすめ
- 推奨媒体
- 紙の本・電子版
- あらすじ
紹介PR - 竜が伝説のものではなかった時代。小国アベリエの第三王子ラシュリは、人質として隣の強国ガズマール帝国で暮らしていたが、母妃譲りの美貌が災いし、老皇帝ダクトーレの慰み者にされていた。母国のために男娼同然の扱いに耐える日々をおくっていたラシュリは、ある夜、剣闘士のジェイドと出会う。自分の衣にいきなり口づけたジェイドを、ラシュリは従者として召し抱えるが、彼は、過去の記憶を失っていた……!? 忠誠は真実の愛へと変わるのか? そしてジェイドの真の姿は……? 著者渾身のファンタジー、満を持して新レーベルに登場!
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。
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黒い竜は二度誓うの感想
ファンタジーBL!架空の世界で、大帝国と周辺小国の権力闘争に巻き込まれている不憫な皇子の物語です。
竜が登場します!個人的に竜って圧倒的な存在感が、大好きです。
設定は中世風味のファンタジーで、物語は権力闘争で、気が許せないハラハラドキドキ展開。信頼できるのは従者だけ、しかも従者も守らないといけない。
ラシェリが健気にあれもこれも気にしながら、従者になったイケメン剣闘士ジェイドに想いを寄せていくのが、とにかくいい。
しかも「母国のために男娼同然の扱いに耐える日々」というかなり不憫な状況に置かれていまして…同情しないのはもはや無理なキャラです。
少し前の作品ですが今読んでも今の物語として読めるので、英田先生はやはりすごいです。
- 不憫受け、健気受け、好きの皆さま「母国のために男娼同然の扱いに耐える日々」をおくるラシェリ、可哀そうすぎる。
- 大型わんこ攻めより大きいよw!竜が登場します!(竜が大好き)
- 忠実な従者の兄バルキンと妹マルザもいい。
- 謎めいた存在の方も登場します。
「黒い竜は二度誓う」のネタバレ感想
中村明日美子先生のイラストが表紙だけなのが、なんとも残念ではありますが、練り上げられたストーリーに大満足の1冊です。ラシェリが健気にあれもこれも気にしながら、従者になったイケメン剣闘士ジェイドに想いを寄せていくのが、とにかくいい。竜も最高でした。不憫受けには幸せがくるのがBL。充実した読書を堪能できました。英田先生に感謝しかありません。楽しませていただきありがとうございます!