いらっしゃい、ようこそBL調査部の資料室へ。アタシはこのサイトの案内係。BLマンガやBLCDを楽しんでいて「……で、この言葉どういう意味?」って手が止まった経験、アナタにもあるでしょ。

このページの遊び方はカンタン。用語をタップすると意味が開くようになってるから、「自分ならどう説明するかしら」って一瞬考えてから開いてみて。ぜんぶで65語、ちょっとしたセルフクイズよ。沼の浅瀬から深海へ、だんだん深くなる順に並べてあるわ。

  • 意味を思い浮かべてからタップ。当たってたら声に出して自分を褒めていいのよ
  • もっと詳しく知りたい言葉は、開いた中のリンクから個別解説ページへどうぞ
  • ※印がついている言葉はBL専門用語ではないの。一般の言葉だけどBL作品によく出てくるから収録しているわ
\秋のおすすめ情報/

沼の浅瀬|これだけは必修の基本8語

まずは水際から。ジャンルの呼び方と、カップリングまわりの基本ルールね。特に受け・攻め・リバとCPの順番は、界隈で生きていくうえでの最重要科目。「A×B」と「B×A」は同じふたりでもまったく別のカップリングとして扱われるから、感想をSNSに書く前に順番だけは指差し確認よ。

BL

ボーイズラブの略。男性同士の恋愛がテーマのマンガ・小説などのこと。詳しく→

ボーイズラブ

男性同士の恋愛がテーマの作品ジャンル。略してBL。詳しく→

攻め

カップリングでリードする側のキャラのこと。CP表記では「×」の左側に書く。詳しく→

受け

カップリングで受け身になる側のキャラのこと。CP表記では「×」の右側に書く。詳しく→

CP

カップリングの略。「攻め×受け」の順番で書くのが暗黙のルール。詳しく→

リバ

リバーシブルの略。攻めと受けが固定ではなく、入れ替わるカップリングのこと。

ブロマンス ※

男性同士の親密で精神的な繋がりのこと。恋愛(同性愛)ではない。詳しく→

属性

キャラの特徴(性格・年齢・体型・職業など)を指す言葉。詳しく→

ブロマンスとBLの線引きは、界隈でもよく話題になるところ。「親密だけど恋愛ではない」がブロマンスの芯だから、混ぜて使うとちょっとした議論が始まっちゃうの。使い分けできると一目置かれるわよ。

沼の中層|キャラと関係性の10語

膝まで浸かってきたわね。お次はキャラクターの言葉。BLのレビューって「ワンコ攻め」「スパダリ」「ヤンデレ受け」みたいに、属性の言葉をポンポン重ねて会話が進むの。ここを押さえると作品選びの精度が一気に上がるし、自分の好みが言葉にできるようになったら、もう立派な沼の住人よ。

スパダリ

スーパーダーリンの略。地位も収入もルックスもハイスペックな彼氏のこと。詳しく→

ワンコ

好きな相手に犬のように従順で尽くすキャラ。「ワンコ攻め」のように使う。詳しく→

ヘタレ

臆病で積極的になれない、情けないキャラのこと。詳しく→

ツンデレ

普段はツンとしているのに、ふとした瞬間にデレるキャラの性格。詳しく→

ヤンデレ

相手を愛するあまり精神的に病んでしまうキャラ。「病んでいるデレ」の略。詳しく→

ケモミミ・獣耳

猫や犬など、獣の耳がついたキャラ。BLではオオカミや犬が多め。詳しく→

オメガバース

男女のほかにα・β・Ωという性別が存在する、海外発祥の特殊設定。詳しく→

アラブ

舞台がアラブ地域で、王族などとの関係が描かれるBL設定のひとつ。近年は減少。詳しく→

メリバ

メリーバッドエンドの略。受け取り方次第で幸せにも不幸にも読める結末。詳しく→

同衾 ※

ひとつの布団に一緒に寝ること。読みは「どうきん」。詳しく→

中層の10語で、いちばん誤解されやすいのはメリバね。初見だと「ハッピーなの?バッドなの?」って混乱する代表格。レビューで「メリバ注意」とあったら、手放しのハッピーエンドではないという先輩たちの優しさだから、心の準備をして読むのよ。

沼の深海|腐女子ライフ・推し活の26語

ここまで来たらもう浮上できないわね、おめでとう。この章はアタシたち読者側の生態の言葉。自分を指す言葉から、推しとの付き合い方、SNSで毎日流れてくるあの言い回しまで。尊い・供給・履修・解釈一致あたりは、いまのSNSの沼会話ではほぼ標準語よ。

腐女子

BLが好きな女性のこと。「婦女子」を自虐的にもじった言葉。詳しく→

腐男子

BL作品を好む男性のこと。詳しく→

腐人

BLを好む既婚女性・妙齢の女性のこと。「婦人」のもじり。詳しく→

推し

人にすすめたいほど気に入っている人や物のこと。「推しメン」から広まった言い方。詳しく→

沼・沼る

作品やジャンルに深くハマること。詳しく→

沼落ち

作品やジャンルの沼にすっかりハマってしまうこと。「沼に落ちる」。

尊い

推しや推しカプが最高すぎて言葉にならないときに出る、最上級のほめ言葉。

供給

公式などから推しや推しカプの新しい情報・作品がもたらされること。「供給が来た」。

履修

話題の作品やジャンルをひととおり読む・観ること。「履修済み」のように使う。

解釈一致

キャラやカプについての理解・イメージが自分の解釈と一致していること。逆は「解釈違い」。

地雷

苦手なもの・触れられたくない要素のこと。「地雷カプ」のように使う。詳しく→

布教

好きな作品や推しを、人に熱心にすすめること。

固定・雑食

「固定」は攻め×受けの組み合わせを入れ替えない主義、「雑食」はいろいろなカプを楽しめる主義のこと。

DD

「誰でも大好き」の略。推しをひとりに絞らないタイプの人のこと。詳しく→

お布施

好きな作品の公式グッズを、応援の気持ちで喜んで買うこと。詳しく→

エゴサ

自分の名前などを検索して、SNSでの評判を調べること。詳しく→

フラグ

「死亡フラグ」など、次の展開が予想できる言動のこと。BLでは恋の始まりの合図にも使う。詳しく→

BLの帝王

声優・森川智之さんの異名。BL創成期のドラマCDに数多く出演したことが由来。詳しく→

やおい

「山なし・落ちなし・意味なし」の頭文字。BLという言葉が広まる前の呼び方。隠語は801。詳しく→

非BL

内容はBLの要素があるのに、BL以外のレーベルから出た(またはBLではないとされる)作品。詳しく→

BL小説

BLレーベルから出ている、男性同士の恋愛がテーマの小説。

M/M小説

主に欧米で書かれる、男性同士の恋愛がテーマの小説。日本では翻訳レーベル「モノクローム・ロマンス文庫」(新書館)などで読める。詳しく→

アンソロジー

あるテーマで複数の作家の作品を集めた本のこと。BLでは合同作品集を指すことが多い。詳しく→

コミックマーケット

日本最大の同人誌即売会。コミケと略す。詳しく→

GL

ガールズラブの略。女性同士の恋愛がテーマの作品。BLの反対語。詳しく→

百合

女性同士の恋愛を描いた作品、またはそれを好むことを指す俗語。詳しく→

この章で実用上いちばん大事なのは「地雷」。人の地雷を踏まない・自分の地雷は事前に避ける、これがSNS時代の沼のマナーなの。「苦手」の意思表示に使う言葉であって、作品そのものを貶す言葉ではないところがポイントよ。それと「固定」の人に逆カプを勧めるのはご法度。解釈の多様性を尊重するのが深海の掟だわ。

陸から来た言葉|ネット・若者言葉の19語

最後の章は、ネットや若者言葉の出身なのにBLマンガのセリフに住み着いている言葉たち。※印はBL専門用語ではないけれど、キャラのプロフィールやセリフに本当によく出てくるから、まとめて覚えておくと読書がスムーズよ。

kwsk

「くわしく」のローマ字略。詳しく→

イケボ

「イケてるボイス」の略。かっこいい声のこと。詳しく→

イケオジ

「イケてるおじさん」の略。詳しく→

イケメン

イケてるメンズの略。もともとはゲイ用語。

メロい ※

「メロメロ」から来た言葉。相手の魅力にやられて、夢中になる・ときめくようす。「この攻め、メロすぎる」のように使う。

エモい ※

英語の emotional から来た言葉。切ない・懐かしいなど、言葉にしにくい感情が動くようす。

ガチムチ

ガッチリ筋肉質でムチムチした体型を指すゲイ用語。詳しく→

モブ

名前のない一般人キャラのこと。目立たない人々を指す。詳しく→

塩対応

受け答えが冷たく、愛想がないこと。詳しく→

セミファイナル

セミが死に際に暴れる様子をギャグにした言葉。詳しく→

リア充 ※

現実の生活が充実している人のこと。詳しく→

陰キャ ※

陰気なキャラクターの略語。詳しく→

陽キャ ※

陽気なキャラクターの略語。詳しく→

コミュ障 ※

コミュニケーションが苦手な人のこと。人見知り・口下手キャラに使う。詳しく→

マウント ※

自分の優位性を示そうとする行為。「マウントを取る」のように使う。詳しく→

リーマン ※

サラリーマンの略。詳しく→

DK ※

男子高校生の略。詳しく→

JK ※

女子高生の略。詳しく→

アウティング ※

本人の了解なく、性的マイノリティであることを言い広めること。詳しく→

ひとつだけ真面目な顔をさせて。アウティングは笑いのネタにしていい言葉ではないの。現実では人を深く傷つける行為で、BL作品の中でも重いテーマとして扱われることが多い言葉よ。意味を知って、慎重に扱ってちょうだい。

それからネット由来の言葉は、流行り廃りのサイクルが早いのも特徴ね。数年前の作品を読むと「今はあまり聞かない言い回し」に出会うこともあるけれど、それも作品が描かれた時代の空気ってもの。意味さえ分かっていれば、むしろ味わいとして楽しめるわよ。

BLの歴史を知る2つの言葉

おまけに、ちょっとだけ歴史の授業。いまアタシたちが浴びるように読んでいるBLには、ちゃんとルーツがあるのよ。この2つを知っていると、名作と呼ばれる古い作品を手に取るときの解像度が変わるわ。

花の24年組

1970年代に少女マンガを大きく変えた、昭和24年前後生まれのマンガ家たちのこと(萩尾望都・竹宮惠子ほか)。詳しく→

大泉サロン

1970年代に萩尾望都・竹宮惠子が暮らし、マンガ家の卵たちが集った場所。詳しく→

実践編|レビューのこの一文、読み解ける?

仕上げに腕試しといきましょ。BL作品のレビューやSNSでよく見かけるタイプの文を、このページの言葉だけで読み解いてみるわよ。

例文1:「スパダリ攻め×ヘタレ受け。後半ちょっとメリバ寄りなので苦手な人は注意」

  • 攻めはハイスペック彼氏タイプ、受けは臆病で煮え切らないタイプの組み合わせ
  • 「×」の順番から、スパダリの方が攻めだと分かる
  • 結末は解釈しだいで幸不幸が分かれるタイプ。手放しのハッピーエンドを求める人への注意書き

例文2:「イケボのワンコに沼落ちして、供給のたびに尊いしか言えなくなってる」

  • かっこいい声の、従順で尽くすタイプのキャラにすっかりハマった
  • 公式から新しい情報や作品が出るたびに、語彙が消えるほど感動している
  • ようするに、とても幸せな悲鳴よ

ね、さっきまで暗号に見えていた文が、ただの愛の叫びだと分かるようになったでしょ。これがこのページの卒業試験。合格よ。

BL用語のよくある質問

BLとやおいの違いは?

どちらも男性同士の恋愛を描いた作品を指しますが、「やおい」はBLという言葉が一般化する前(1970〜80年代)によく使われていた呼び方です。「山なし・落ちなし・意味なし」の頭文字が由来で、隠語として「801」と書くこともあります。詳しくはやおいの説明をどうぞ。

カップリング表記の「×」の順番に意味はある?

あります。「攻め×受け」の順番で書くのが暗黙のルールです。同じふたりでも順番が逆なら別のカップリングとして扱われるので、感想を書くときは要注意。詳しくはCPのの説明で解説しています。

メリバとバッドエンドの違いは?

バッドエンドは不幸な結末そのものを指しますが、メリバ(メリーバッドエンド)は読み手の解釈によって幸せとも不幸とも受け取れる結末のことです。「手放しでハッピーエンドとは言えないけれど、不幸と言い切るのも違う」――その揺らぎこそがメリバの味です。詳しくはメリバの説明へどうぞ。

「腐女子」は人に使っていい言葉?

もともと「婦女子」を自虐的にもじった自称の言葉です。自分で名乗るぶんには問題ありませんが、他人を勝手に「腐女子でしょ」とラベリングするのは避けるのが無難です。相手が自称している場合に合わせるくらいがちょうどいい距離感です。

ここに載っていないBL用語を調べたいときは?

収録語は今後も追加していく予定です。気になる用語があれば、たまに覗いてもらえるとうれしいです。

まとめ|言葉がわかったら、次は作品の沼へ

おつかれさま。65語ぜんぶ浴びたアナタは、もうレビューやSNSの会話で置いていかれることはないはずよ。用語の意味がわかると、作品の解像度も、感想を語る楽しさも段違いになるの。

覚え方のコツはね、無理に暗記しようとしないこと。このページをブックマークしておいて、読書中に「ん?」と思ったら辞書がわりに引く――それで十分よ。何度か引いているうちに、気づけば自分の言葉になっているものだから。

それでね、言葉を覚えた次にアタシがおすすめしたいのは、耳からBLを浴びること。イケボ・スパダリ・ワンコ攻め……このページで覚えた言葉たちが、声つきで押し寄せてくるのがBLCDの世界よ。当サイトにはBLCDが聴けるサービスの比較と初心者向けのおすすめBLCDのページもあるから、あわせてどうぞ。



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※掲載内容は2026年9月時点の情報です。

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