アドリアン・イングリッシュ

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【シーモア】「カササギの魔法シリーズ」完結記念 シリーズ作品一気読み特集 アドリアン・イングリッシュ既刊が30%OFF!!
アドリアン・イングリッシュ シリーズ全5巻+1巻(電子)著者ジョシュ・ラニヨンの感想・レビューと、試し読み、電子書籍、ネタバレ、おすすめ関連作品などの紹介です。

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BL・M/M小説作品DATA

著者
ジョシュ・ラニヨン
翻訳
冬斗亜紀
挿画
草間さかえ
出版社
モノクローム・ロマンス文庫 新書館
発行
(1)2013年12月
(2)2013年12月
(3)2014年8月
(4)2015年2月
(5)2017年12月
おすすめ
推奨媒体
紙の本・電子版
あらすじ
紹介PR
LAでミステリ専門の書店を営みながら小説を書くアドリアン・イングリッシュの元をふたりの刑事が訪れる。
従業員であり友人のロバートが惨殺されたのだ。
前日レストランで口論して別れたアドリアンに、殺人課の刑事・リオーダンは疑いの眼差しを向ける。
調査に乗り出したアドリアンだったが、犯人の深い憎悪と狂気はやがてアドリアンに向かう。
彼の危機に飛び込んで来たのは !?

それぞれの運命と向き合う男たちを描き上げたM/Mロマンスの金字塔、ついに刊行。

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アドリアン・イングリッシュ(1)天使の影 ジョシュ・ラニヨン 電子版

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アドリアン・イングリッシュ シリーズの感想

「M/Mロマンスの金字塔、ついに刊行」とのことなのですが、そもそも「M/Mロマンス」小説の正確な意味がわからない…。ので調べました!
欧米には「BL」というジャンルはないので、男同士つまり、menとmenを恋愛小説描いたものを「M/M」と表記する。 つまり、欧米における『BL』の名称が『M/M』というわけです。
出版元の新書館さんのnoteに記載されていましたので、リンク張っておきますね。
「モノクローム・ロマンス文庫」とは? 欧米BL小説の翻訳専門レーベル、ニッチな萌えの誇り
舞台は、カルフォルニア・パサデナ。主人公アドリアン・イングリッシュの身近なところで殺人事件が起き、それを解決するまでのストーリーが1巻になっています。次巻以降も、1巻1事件の形式で描かれ、その間人間関係がいろいろと交錯し進んでいくところが絶妙で、リアリティを持って読者に迫ってきます。
  • 海外ドラマがそのままBL小説になった感じで、めちゃ楽しい!
  • アドリアンの会話の返しがとてもおもしろいし、性格がチャーミングでかわいい。きっと共感できます。
  • ゲイ同士のリアルな会話が楽しいし、様々なキャラクターのゲイが出てきて新鮮!
  • ゲイが日本よりオープンなアメリカでの社会的な扱いがわかる。1990年代でも日本に比べればオープンだっただろうけど、意外と大変なのです。
  • 個人差はあると思いますが、キュンキュン、ハラハラ、かなり!します。
  • BLマンガで海外設定が好きな人には、特におすすめ!
  • 草間さかえ先生のイラストがいい!翻訳だけど読みやすい。翻訳特有の言い回しが苦手な方も、きっとスムーズに読めます。

物語の時代は

フロッピーディスクも出てくることから、1990~2010年代ぐらいなイメージですが、内容が古いとかいうことはそこまでないですが、少し前の話と思ってください。

アドリアン・イングリッシュ(1)天使の影 感想

1巻は事件や登場人物の人となりを理解する巻で、二人の関係性の始まりが描かれています。
濡れ場はないに等しいのですが、2巻以降のお楽しみのためには1巻は避けて通れません。私自身、これはM/Mなのか?いつM/Mになるの?と思いながら最後のほうまできました。いろんなキャラのゲイが登場し楽しい出会いの1巻!

「アドリアン・イングリッシュ(1)天使の影」のネタバレ感想

1巻は事件や登場人物の人となりを理解する巻で、二人の関係性の始まりが描かれています。
正直えちもないに等しいのですが、これは2巻以降のお楽しみのための忍耐と思って、読んでください。
最後のほうの数少ないリオーダンのセリフ、「ベイビー」呼び、優しさ、強さ、痺れました…

アルバイトのアンガス、挙動不審すぎて楽しい。

アドリアン・イングリッシュ(2)死者の囁き ジョシュ・ラニヨン 電子試し読み・購入

アドリアン・イングリッシュ(2)死者の囁き ジョシュ・ラニヨン 翻訳:冬斗亜紀 挿画:草間さかえ 電子版

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アドリアン・イングリッシュ(2)死者の囁き 感想

2巻は、都会からやや田舎ソノラの近くのバスキングという町が舞台です。
1巻終わりで、ハジマッタようなハジマッテないような「二人の関係」が動き出します。
アドリアンとリオーダンのほかに、ケヴィンが登場します。 ケヴィンのそばかすの描写が印象的でした。どこかはネタバレの方に。

「アドリアン・イングリッシュ(2)死者の囁き」のネタバレ感想

2巻は、休暇を過ごすつもりでバスキングに来たアドリアンが事件に巻き込まれます。
1巻終わりで、ハジマッタようなハジマッテないような「二人の関係」が動き出す。アドリアンを追ってリオーダンがやってきます!
ガラスのような繊細な心理描写が素晴らしくキュンキュンしました。
2巻はリオーダンがゲイのアドリアンを受け入れられるのか、辛抱強く待っていたアドリアン。心の距離の測り方をアドリアンが慎重にしていく部分がとてもよかったし、アドリアンが読者はみんな好きになると思います。一方で、普通の結婚をしたいがアドリアンを好きになったジェイクの苦悩にも共感できる人もいることでしょう。読んでよかった、大満足の2巻。

ジェイクの行った通り、ケヴィンの鼻先にはそばかすがあった。金の砂を散らしたように。キスしてくれと言わんばかりの。

アドリアン・イングリッシュ(2)死者の囁き 281Pより引用

アドリアン・イングリッシュ(3)悪魔の晩餐 ジョシュ・ラニヨン 電子試し読み・購入

アドリアン・イングリッシュ(3)悪魔の晩餐 ジョシュ・ラニヨン 翻訳:冬斗亜紀 挿画:草間さかえ 電子版

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アドリアン・イングリッシュ(3)悪魔の晩餐 感想

時期は、冬12月。悪魔信仰の話。挙動不審なバイトのアンガスが、巻き込まれます。
三浦しをん先生のあとがきがあります。
読後のもやもやした思いが的確に言語化されていてすばらしいあとがきだと思いました。 2巻に引き続き、3巻も読みだしたらやめられません。。色々な新事実や、新展開が事件解決と同時に進んでいく展開力もお見事です。 クリスマスの過ごし方を考えさせられる3巻。

「アドリアン・イングリッシュ(3)悪魔の晩餐」のネタバレ感想

内緒の恋人関係を続けているアドリアンとリオーダン。色々な新事実や、新展開が事件解決と同時に進んでいきます。
二人のかわす言葉は決して多くないものの、距離感が繊細かつ絶妙に描かれ、セリフが刺さりまくりました。
クリスマスは一人のものにとっては孤独との闘い…というくだりがぼっち民には刺さります。
アドリアンに同情しないでいられますか?いられません。切なくも刺激的な3巻。

アドリアン・イングリッシュ(4)海賊王の死 ジョシュ・ラニヨン 電子試し読み・購入

アドリアン・イングリッシュ(4)海賊王の死 ジョシュ・ラニヨン 翻訳:冬斗亜紀 挿画:草間さかえ 電子版

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アドリアン・イングリッシュ(4)海賊王の死 感想

アドリアンの小説に映画化の話が舞い込んできて、事件に巻き込まれます。美しい俳優が登場します。海賊風ファッションが似合うアドリアンの新恋人!とさらに、衝撃展開があります。とてもじゃないけど言えません。読んでのお楽しみです。いろいろとクズっぷりの楽しい男たちのすっごくおもしろい4巻です!!
パイレーツ・オブ・カリビアンが流行っていた頃に書かれたのかな?と感じました。

「アドリアン・イングリッシュ(4)海賊王の死」のネタバレ感想

また、衝撃展開があります。ネタバレ感想になっていますが、とてもじゃないけど言えません。読んでのお楽しみです。
またもや殺人事件に遭遇したアドリアン。そこに担当刑事としてやってきたのはリオーダン!
ガイと恋人関係にあるアドリアンですが、再会の上に新事実が発覚したり、精神が安らがないアドリアンは事件解決に首を突っ込みます。
一体どうなるのか?怒涛の4巻でした。

アドリアン・イングリッシュ(5)瞑き流れ ジョシュ・ラニヨン 電子試し読み・購入

アドリアン・イングリッシュ(5)瞑き流れ ジョシュ・ラニヨン 翻訳:冬斗亜紀 挿画:草間さかえ 電子版

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アドリアン・イングリッシュ(5)瞑き流れ 感想

いよいよ5巻です。アドリアンのタガー&クローク書店の拡張工事中に侵入者が…というところから事件に。
アドリアンの昔の恋人メルも登場。4巻のあと(書けない)いろいろありすぎたアドリアンは心もバラバラ。リオーダンと事件を調べていくうちに、アドリアンが本当の自分を取り戻していく物語。こちらの続きが「So This is Christmas」になります。

「アドリアン・イングリッシュ(5)瞑き流れ」のネタバレ感想

体調がよくない時というものは、本調子にはなれない。ましてアドリアンのような大きな病気を抱えていればなおさら。
事件解決で物語が終わるので、その後の二人が一体どうなったのか不明で終わります!ので、「So This is Christmas」まで読んでくださいね。

So This is Christmas ジョシュ・ラニヨン 電子試し読み・購入

So This is Christmas ジョシュ・ラニヨン 翻訳:冬斗亜紀 挿画:草間さかえ 電子版

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So This is Christmas 感想

前半3話は別のFBI話で、後半の「Christmas in London」「So This is Christmas」がアドリアン&ジェイクのその後の話です。
またもやネタバレするので言えないですが、もう絶対に読んだほうがいいこのSo This is Christmas収録2話です!5巻終わりの消化不良をイッキに解消してくれます。
  • 雪の天使
  • Another Christmas
  • 欠けた景色
  • Christmas in London
  • So This is Christmas

「So This is Christmas」のネタバレ感想

ジェイクよ~、なんということだ!最高じゃないか!いままでクズとか思って悪かったw!
アドリアン、よかった、よかったね。3巻の孤独なクリスマスの伏線を回収するよいお話、よい終わり方、あースッキリ。

補足:作中に登場するアメリカの食べ物など

1巻作中にでてくるモノで、日本にないものや、聞いたことがないものについて調べました。※一部
  • Tab・・・アドリアンが冷蔵庫に常備している炭酸飲料。今現在は発売されていない模様。日本では見たことないですね。

    Tabは1963年に同社初のダイエット炭酸飲料として発売された商品。甘味料サッカリンを使ったゼロカロリーが特徴で、1980年代には若者文化を象徴する商品となった。

    日本消費者新聞より引用
  • ゲバリア・・・ゲバリア(Gevalia)はスウェーデンのコーヒー焙煎業者。
  • ポパヤンコーヒー・・・ポパヤンは、コロンビア・カウカ県の県都。地名。コーヒー豆の種類名称。
  • ブロンコ・・・フォード社のコンパクトサイズのSUV。1966年~1996年生産終了。2021年に復活。
  • HUGO BOSS/ヒューゴ・ボス・・・ファッションブランド。アドリアンが持っているスーツのブランド。

小説の舞台

1.パサデナ・・・アドリアンの書店がある、小説の舞台。住んでいる場所。

パサデナは、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡に位置する都市。ロサンゼルスの北東に隣接する高級住宅街でもある。

Wikipediaより引用
2.バスキング・・・2巻の舞台。ソノラの近くのバスキングという町。のどかな田舎、といったイメージ。

まとめ

個人的にM/Mの楽しさに目覚めたシリーズになりました。海外ドラマみたいでクセになり、日々寝不足になりつつも夢中で読みました。 モノクローム・ロマンス文庫は制覇するつもりです。
本日はここまで!最後までお読みいただきありがとうございました!