BL小説 作品DATA
- 著者
- 月村奎 先生
- イラスト・挿画
- 松尾マアタ 先生
- 出版社
- ディアプラス文庫 新書館
- 発行
- 2016/3/10
- おすすめ
- 推奨媒体
- 紙の本・電子版
- あらすじ
紹介PR - 有名企業に就職したものの、仕事がうまくいっていない安西。 恋人にも振られ、気分転換に出席した地元の同窓会で、安西の過去の秘密を知る奥村と再会する。
安西が仕事で大失敗をした翌週末、その奥村から電話があり、会社を辞めて彼の喫茶店を手伝わないかと誘われる。 さらに奥村が、ある忌まわしい写真の存在を仄めかしたことから、安西は地元に戻ることになるのだが……?
再会から始まる解放の恋物語、ついに復活。
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Releaseの感想
トラウマから解放される感動物語。イラストも最高なBL小説。 アンリミで読めたので(時期によると思いますが)読みましたが、めちゃめちゃよくて読後購入確定本になりました。安西くんは、スペック高めのオールラウンダーなのに、人に触れられるのが嫌で、営業職が合わない。適正じゃない。
同窓会に行ってみたら、昔のトラウマを呼び覚ます相手に会ってしまう、といった感じで進む物語です。
おもしろくて、軽快に読み進められる楽しさでイッキ読みしました。
そして号泣の感動作です、ぜひお読みください!!
- トラウマから救済・解放される感動の恋物語。
- 松尾マアタ先生のイラストが最高。
- 仕事の適正は能力もあるが、性格もある。ステレオタイプで自分の能力を決めないほうがいい。やってみたら得意なことだって実はあるということも分かるお話。
- 奥村の男気がいい。
- 安西くんは愛されキャラだと思う。
- 舞台が関東近郊のちょっとした商店街みたいなところもいい。
「Release」のネタバレ感想
個人的は号泣するほど感動作だったので、この作品の評価がまっぷたつなので、それはなぜなのか?気になりまして、他の方のレビューを見ていたら、本編の後に「地球最後の日」というはるひのお話が入っているのです。そのせいのようです(ジャンル的にTLのため)。BL以外受け付けない腐の方には厳しいお話のようでした。でも私はですね、普段TLは読みませんがこの「地球最後の日」がめちゃめちゃよかったですし、幸せになる権利は誰にでもあるという作者様の強いメッセージを感じました。毎日が「地球最後の日」だと思って生きれば、誰もが幸せを掴めるような気さえしています。この物語ははるひがキーなんです。はるひへの安西のアドバイスが煮え切らないものから、的確に効いていくものに変化するところも、安西の成長を感じてうれしかったです。
「地球最初の日」は安西のその後のお話も入っていてうふふでした。もっと読みたい気もするぐらい名作だと思います。