ワンルームエンジェルは、「BLアワード2020コミック部門1位」「このBLがやばい!2020」など多数受賞している、はらだ先生の名作BLマンガ。感想・レビューと、試し読み、電子書籍、ネタバレ、おすすめ関連作品などの紹介です。
BLマンガ作品DATA
- 著者
- はらだ先生
- 出版社
- ワンルームエンジェル特設サイト 祥伝社/onBLUEコミックス
- 出版年
- 2019年4月
- おすすめ
- 紹介PR
- 趣味なし、友人なし、恋人なし。 生きる価値なし。 惰性で毎日を送っていたコンビニ店員の幸紀(こうき・30代)は、うっかりチンピラに刺され瀕死になった折、遠のく意識の中で真っ白い羽の美しい「天使」を見た──。
ワンルームエンジェル はらだ 電子試し読み・購入
2023年10月「ワンルームエンジェル」実写ドラマ化&放送決定
「ワンルームエンジェル」実写ドラマ化ですhttps://t.co/t0wUfrYDqY pic.twitter.com/9tGuFNr9Lg
— はらだ (@harada_info) September 25, 2023
「ワンルームエンジェル」の感想
「このBLがやばい!2020」「このマンガがすごい!2020オンナ編13位」ですが「BLアワード2020コミック部門1位」なんですかね、この温度差。「ワンルームエンジェル」を読む前に読んでいたはらだ先生作品は、「やじるし」「ハッピークソライフ」「よるとあさの歌」で、クズ・下衆・鬼畜とかそういう単語ばかりが並ぶ作品だったので、すっごい切れ味ナイフのようなの先生だと思っていましたが、「ワンルームエンジェル」で、はらだ先生に完全に落ちました。脱帽です。
「エロがなくたって、できるぜ!」って、
そういうことだと思います。最高です。
もちろんそれだけじゃないんですけれども。
BLマンガ界だけでなく、マンガ業界全体に、はらだ先生の力を見せつけた作品となりました。ぜひ、お読みください。
「ワンルームエンジェル」を読む前に読んでいたはらだ先生作品は、「やじるし」「ハッピークソライフ」「よるとあさの歌」で、クズ・下衆・鬼畜とかそういう単語ばかりが並ぶ作品だったので、すっごい切れ味ナイフのようなの先生だと思っていましたが、「ワンルームエンジェル」で、はらだ先生に完全に落ちました。脱帽です。
「エロがなくたって、できるぜ!」って、
そういうことだと思います。最高です。
もちろんそれだけじゃないんですけれども。
ですが、「ワンルームエンジェル」を読んで、じつは愛が深いんじゃないか?って気づきました。ようやくですが。
クズがクズになるにも理由(わけ)があるので、それは読切なんかでは単にクズで、そのプレイをうへぇーとかうわーとかいって、下衆具合を単に楽しんでましたけど、「ワンルームエンジェル」ではクズに思いっきり共感してしまいました。幸紀の「ここまでになる気はなかったのに」的なところとか、「生きる価値なし」って自分でわかっているあたりとか、日本ってこんなに生きづらいとか。もろもろ。下衆キャラが自分とは遠い存在だったけれども、すごく近い存在に一気に距離が縮まって感情移入して読めるようになりました。
あと、ファンタジー要素が入ってくるのが、すごくいい。エンジェルの羽のとれるのが感情とリンクしてるとか。
エンジェルの服は○○だったんだとわかったり。(いくらネタバレとして言えない。読めばわかる)
以降、はらだ先生に夢中になりました。
デビュー短編集「変愛」に収録されている「止まり木(2013.7)」のリメイクということですが、「ベースにしつつ、新しく一から組み立てている」とonBlue.vol31のインタビューで答えられています。
登場人物の、幸紀と弟との関係、幸紀と母との関係、幸紀とバイト先の店長との関係、もろもろも掘り下げてあり、ますし。
「天使」は本来年齢不詳ですけれども、このぐらいの年齢の時だけの、若さ、美しさ、純粋さ、かわいらしさ、はかなさ、そういったもの全部絵で表現されている、しかもセーフの範囲で、と思います。
ワンルームエンジェルをより深く知ろうと思うなら、「止まり木」を読むのもいいかもしれません。
「エロがなくたって、できるぜ!」って、
そういうことだと思います。最高です。
もちろんそれだけじゃないんですけれども。
2019年以降もずっと、読み継がれる名作
「ワンルームエンジェル」を読む前までは、なぜ、はらだ先生が、クズや下衆の男ばかりを書くのか、正直まったくわかりませんでした。 ボーイズラブでは、もともと下衆ジャンルがあるけれどもそれにしたって、はらだ作品のクズ具合はメーター振り切ってる。ですが、「ワンルームエンジェル」を読んで、じつは愛が深いんじゃないか?って気づきました。ようやくですが。
クズがクズになるにも理由(わけ)があるので、それは読切なんかでは単にクズで、そのプレイをうへぇーとかうわーとかいって、下衆具合を単に楽しんでましたけど、「ワンルームエンジェル」ではクズに思いっきり共感してしまいました。幸紀の「ここまでになる気はなかったのに」的なところとか、「生きる価値なし」って自分でわかっているあたりとか、日本ってこんなに生きづらいとか。もろもろ。下衆キャラが自分とは遠い存在だったけれども、すごく近い存在に一気に距離が縮まって感情移入して読めるようになりました。
エンジェル登場シーンが最高。
エンジェル登場シーンが最高。カット、スローモーションで脳内再生する感じ。天使の目線、見つめられる感じが、すごくいい。あと、ファンタジー要素が入ってくるのが、すごくいい。エンジェルの羽のとれるのが感情とリンクしてるとか。
エンジェルの服は○○だったんだとわかったり。(いくらネタバレとして言えない。読めばわかる)
以降、はらだ先生に夢中になりました。
デビュー短編集「変愛」に収録されている「止まり木(2013.7)」のリメイクということですが、「ベースにしつつ、新しく一から組み立てている」とonBlue.vol31のインタビューで答えられています。
登場人物の、幸紀と弟との関係、幸紀と母との関係、幸紀とバイト先の店長との関係、もろもろも掘り下げてあり、ますし。
「天使」は本来年齢不詳ですけれども、このぐらいの年齢の時だけの、若さ、美しさ、純粋さ、かわいらしさ、はかなさ、そういったもの全部絵で表現されている、しかもセーフの範囲で、と思います。
ワンルームエンジェルをより深く知ろうと思うなら、「止まり木」を読むのもいいかもしれません。
受賞歴
BL漫画のメジャーな賞「このBLがやばい」、「BLアワード」の受賞歴の一覧です。
2020 BLアワード | BESTコミック | 1位 | ワンルームエンジェル |
2020 このBLがやばい | コミック部門 | 3位 | ワンルームエンジェル |
このマンガがすごい!2020 | オンナ編 | 13位 | ワンルームエンジェル |