BLマンガ作品DATA
- 著者
- はらだ先生
- 出版社
- 竹書房Qpa
- 出版年
- 2016年4月
- おすすめ
- あらすじ
紹介PR - 幼馴染同士のヒリつく三角関係を描いた「後悔の海」「スイメンカ」をはじめ、
光る金属に目を奪われてはじまる「ピアスホール」、
ニューエイジな感覚で描かれる「リスタート」、
女子視点からのBLを描いた「わたしたちはバイプレーヤー」など
〝ネガ〟な作品を一冊に集約した、はらだ節がはじける短編集。
「ネガ」試し読み・電子書籍
「ネガ」の感想
白と黒の表紙が印象的な「ネガ」と「ポジ」。ネガでもそこまでネガティブじゃなく、内容ももちろんですが、はらだ先生のマンガ家として優れた見せ方の技術が満載で、はらだファン必読の書となっております。
心の奥底、精神の深いところをグッと掴まれるお話ばかりでした。個人的に「ネガ」「ポジ」シリーズは、かなり気に入ってます。おすすめ&必読BLです。 読後、友達と「ネガ派?」「ポジ派?」など話すのも楽しいです。
ネガ「後悔の海」の感想
方言がソフトでここちイイ感じの中3同級生3人のうち、一人が一人を好きに。卒業式に好きだと告白するつもりで、2人にしてもらう。がふられてしまう。 が実は…という話で、すごくいい!え?なんであいつ?あーわかるよ、あっちも必死なんだよ。ネガ「スイメンカ」の感想
シーンがテンポよく季節で切り替わって最高です。必要最小限で、展開が気持ちいい。構成の仕方がすごぶるいいです。 大好きです。あーわかる、こっちも必死だったんだよ。
ネガ「ピアスホール」の感想
全面、純文学風、で異色の作品。秘め事の告白をしているような展開が独創的。普段とはちょっと変化球できた感じです。臼井さんの妖艶さ、妖しげな美しさが大正っぽいというかひどく色っぽい。黒髪が肌の白さを強調。「臼井さん」黒スーツ→脱ぐと白い
「私」マッサージ師白服→脱ぐとトーン肌(全部ではない)
といった具合に白黒の対比が効いてます。
主導権をどちらが握るか、「私」のドSっぷりもピリッと効いた、印象的なお話でした。
ネガ「リスタート」の感想
若気の至り的な内容ですが、心境の移り変わりが繊細に描かれていて、うそついたことを後悔したり、あの時ああしておけば、ときっと誰もが共感する。わたしたちはバイプレーヤー
こちらは、この本の中で唯一?ギャグ多めの、「女子BL」です。楽しかったです!ただ、精神的に重いのとは異なり、いつもいろんな感情や思いが湧き出してくる、本当にグッと肝を掴まれた読後感のはらだ先生作品でした。
思い返すと、中でも特に「後悔の海」「スイメンカ」、「ピアスホール」「リスタート」が特に印象深くて忘れられない作品になりました。 ありがとうございました!