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vs.LOVE

完結2巻、2024年5月10日紙・電子発売されました!
vs.LOVE緒川千世 先生の感想・レビューと、試し読み、電子書籍、ネタバレ、おすすめ関連作品などの紹介です。

BLマンガ作品DATA

著者
緒川千世 先生
出版社
ビーボーイコミックスDXコミックス リブレ
発行
2022年11月10日
おすすめ
推奨媒体
紙の本・電子版
あらすじ
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風雲高校ナンバー1居吹眞琳(いぶきまりん) 雷電高校ナンバー1鼓二胡留(つづみにこる)
シマ争いが続く敵対する二校のトップ同士が、敵だと知らずに出会い恋に落ちていく。
決して結ばれてはいけない相手だが…。
ロミジュリBL×個性豊かなヤンキー達の青春群像劇。
累計100万部突破「カーストヘヴン」著者が贈る渾身の新作!
電子書籍限定描き下ろしマンガ1Pと、雑誌掲載時のカラーページを再現して収録!

vs.LOVE(1) 緒川千世 電子試し読み・購入

vs.LOVE 2 緒川千世 電子試し読み・購入

あらすじ
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「俺たち出会うべくして出会ったんだね」
居吹 眞琳と鼓 二胡留――シマ争いが続く敵対する二校のトップ同士が、敵だと知らずに出会い恋に落ちてしまった。
仲間に隠してにこるとの逢瀬を重ねるまりんだったが…。
絡み合う思惑、友情、恋慕が非情な現実となってまりんに襲い掛かる。
個性豊かなヤンキー達の青春群像劇、完結!
単行本描き下ろし20Pはまりんとにこるの初H!【全197ページ】

vs.LOVE おすすめポイント

  • キラキラネームが楽しい!登場キャラが多くオシャレ!
  • 敵対する高校のトップ同士のお話。
  • 受けの赤面、涙が好きな腐におすすめ!

vs.LOVEの感想

カーストヘヴン後、新連載のシリーズBL『vs.LOVE』(バーサスラブ)です。定期的に緒川BLを摂取しないと緒川BL不足になるので、コンスタントに連載を続けてくださり、本当にうれしいです。
今回の連載も高校生DKものの、バチバチヤンキーBLです。キャラが豊富で、今回は特に名前がキラキラネーム的なもので、おもしろく、たくさん出てきます。 1巻なので、序奏といった感じですが、楽しく拝読しました。マンガを描く環境がデジタルになったそうで、絵柄が多少異なる感じがありますが、徐々に解消されると思いますし(実際もう解消されましたね)今後がますます楽しみ!です。

2巻、読み終わって思うことは、相対する高校でグループ同士の抗争という面より、日本の地方経済の元気のなさを体現化したような内容で、若者は生まれ育った場所は大好きなのに県外に行きたいと思ってしまう閉塞感や自由への憧れ、といったものが表現され、社会情勢を体現しているBLに意図せずなっているところがやはり、緒川先生のすごいところなんじゃないかと思いました。ぜひお読みください。

「vs.LOVE」2巻のネタバレ感想

2巻、読み終わって思うことは、相対する高校でグループ同士の抗争という面より、日本の地方経済の元気のなさを体現化したような内容で、そっちに感情が向いてしまいました。若者は生まれ育った場所は大好きなのに県外に行きたいと思ってしまう閉塞感や自由への憧れ、など。若いときの自分の居場所、ありのままを受け入れてくれる人、誰もが望むものだと思います。
作中で、リゾート開発をしている鼓の父がちらっと登場します。一昔前までは、リゾート開発=悪、環境破壊、みたいな図式があり、いまだにそれはないとは言えませんが、リゾート開発すらこない地方はもはや誰も見向きもせず過疎化や荒廃が進んでいってします。
この町に何が欲しい?という鼓の問いに、「おしゃれなバー」「U〇J」「海の見えるホテル」という答えは、いいじゃん!としか言えない状況になっていますし。
社会情勢を体現しているBLに意図せずなっているところがやはりすごいところなんじゃないかと思います。
もう少し読みたい、ところで完結が残念ではありますが、えちが最後までないので、えち重視の方が痺れを切らしてしまったのかもしれません。でもこれはこれで、芯のところはやさしげな物語として、とてもいいです。緒川先生の描く男子は可愛かったりカッコよかったり、下卑た笑いですら魅力的に見えたりします。ナギは久世に見えましたが、〇〇なのは(ネタバレのため書かない)うれしかったです。まりんちゃんはかわいかったし、鼓も大型ワンコ的で魅力的でした。