聖なる黒夜(麻生龍太郎シリーズ)柴田よしき 先生の感想・レビューと、試し読み、電子書籍、ネタバレ、おすすめ関連作品などの紹介です。
こちらは一般作のBL要素がある小説です。
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聖なる黒夜
上下巻と、合本版があります。紙の本はあまりないようで電子のほうが入手しやすいです。 Kindle Unlimitedの対象でした(※2026年6月時点)。
- あらすじ
- 東日本連合会春日組大幹部の韮崎誠一が殺された。容疑をかけられたのは美しい男妾あがりの企業舎弟……それが10年ぶりに警視庁捜査一課・麻生龍太郎の前に現れた山内練の姿だった。あの気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。殺人事件を追う麻生は、幾つもの過去に追いつめられ、暗い闇へと堕ちていく。ベストセラー「RIKO」シリーズから生まれた究極の魂の物語!上巻に本書サイド・ストーリー「歩道」を書籍初収録。
- あらすじ
- 聖なる日の夜、一体何が起こったのか。ひとつの事件を通して暴かれていく麻生龍太郎と山内練に秘められた壮絶な過去。さらに事件は新たな殺人事件を招き、人間の愛憎、傲慢、悲痛な魂の叫びを曝け出していく。2人はこの絶望の淵で何を決断したのか。幾重にも張られたミステリ、そして人間の罪と罰を描破した孤高の大長編!! 下巻に本書サイド・ストーリー「ガラスの蝶々」を書籍初収録。
おすすめポイント
- 麻生龍太郎:シゴデキ警部、だけどクズなの?
- 893BL好きに!強くおすすめします。
- 事件解決もの、刑事BL好きに強くおすすめします!
- 重厚な入り組んだ複雑なお話が読みたい方に。
- ふつうのBL、飽きた人に。
「聖なる黒夜」の感想
一般作なので、BLないんでしょ、と思っていたけれども、「えっ」、「あっ」、「うそっ」みたいな感じでほいほい登場します。物語はとても重厚で、繊細な心情が複雑だったり、案外単純だったり、深淵をのぞくような深さもあり、絡みあいすぎてすごいことになっています。読んでいる間、楽しくてしかたなかったです。中毒性があると思います。すっかり夢中です。
なお、ハードカバーには書き下ろしがついていませんが、『サイド・ストーリー「歩道」を書籍初収録』は絶対読んだほうがいい内容なので、文庫版を強めに推しておきます。
「聖なる黒夜」「初雪」「私立探偵・麻生龍太郎」と読みましたが、その中では「聖なる黒夜」がBL要素が一番あるので、ふだんBL小説をたしなんでいる腐の方々が最初に読むのにいいと思います。
一般作ですが、腐が夢中になる妄想がたくさんできる作品です。
(これから残りも読むので、また追加情報があれば更新します)
聖なる黒夜の続編
2025年発売の最新巻や、その後の話、警部になる前の話があります。
- あらすじ
- 書き下ろし新作収録!
どんな小さな事件でも、続けて似たような事件が頻発すれば、その背後に歪んだ犯人の心が透けて見えて来る――。東京の下町、門前仲町の商店街の裏路地で連続した植木鉢の損壊事件。所轄高橋署の新米刑事、麻生龍太郎は相棒の今津とともに捜査を開始するが、やがて傷つく人々の姿が浮かび上がる……。(「大根の花」)みずからも秘密を抱えた敏腕刑事・麻生龍太郎が哀しき事件を追う警察ミステリー。特別書き下ろし短編収録。
- あらすじ
- 警察を辞めた麻生龍太郎は、私立探偵として新たな道を歩み始めた。だが、彼の元には切実な依頼と事件が舞いこんでくる……名作『聖なる黒夜』の“その後”を描いた、心揺さぶる連作ミステリ!
【2025最新刊】初雪 海は灰色 第一部
「著者作家生活30周年記念作品」、23年ぶりの長編刊行とのことです。「聖なる黒夜」を読んだばかりでこちらを読めてラッキーでした。23年も待てなかったと思うので。このシリーズに時代がようやくついてきたってことなのでしょうか。26年末発売予定の続きも楽しみです!ぜひBL多めでお願いします!
- あらすじ
- 有罪判決を受け警察官を辞め、探偵の手伝いをするようになった麻生龍太郎。温泉芸者として流転の生活を送っているという元妻を探して、初雪がちらつくなか、麻生は新潟の山間の温泉町にやって来た。寂れた温泉街で聞き込みを始めた矢先、この町の有力者から資金を受けていたという男が失踪し、直後、宿の女将が何者かに殴られ重傷を負った。この町で何が起きているのか? そして、動揺する麻生の前に、妻を連れ去った男――山内練が現れた……。
『RIKO』、『聖なる黒夜』から連なる麻生龍太郎シリーズ、23年ぶりの長編刊行!
2026年12月頃、続編刊行予定。
著者作家生活30周年記念作品。
読む順番 出版年順と時系列
出版年順か、「聖なる黒夜 上下」を最初に読むのがいいかとは思いますが、物語の時系列はこうだと「私立探偵・麻生龍太郎」の終わりに書いてありました。1冊で事件のお話は完結しているので、途中でも大丈夫だと思います。印象は多少ちがうと思うので、迷ったら「聖なる黒夜 上下」からどうぞ。気に入ったら他も読むと広がって楽しいです。便宜上CP(カップリング)表記をしていますが、一般作なのでそこまで描写はない本もあります。
RIKOシリーズ2巻3巻にも登場するそうですが(主役ではありません)時系列では私立探偵のあと、なので、読むしかないですね。
ほかにもフォー・ディア・ライフにも、錬が登場するらしいです。未読なので、読んで確認しましたら情報更新します。
出版年順
| 出版年 | タイトル | CP |
|---|---|---|
| 文庫 1998/3/20 | 聖母の深き淵 | スピン元、RICOシリーズ2巻 |
| 文庫 2000/5/24 | 月神の浅き夢 | スピン元、RICOシリーズ3巻 |
| 初版 2006/10/1 文庫 2012/4/25 | 聖なる黒夜 上 | いろいろ×山内錬 |
| 初版 2006/10/1 文庫 2012/4/25 | 聖なる黒夜 下 | 麻生龍太郎×山内錬 |
| 新潮文庫2009年8月 角川文庫 2022/7/21 | 所轄刑事・麻生龍太郎 | 及川純×麻生龍太郎 |
| 初版 2011/9/25 文庫 2022/4/14 | 私立探偵・麻生龍太郎 | 麻生龍太郎×山内練 |
| 初版 2025/12/18 | 初雪 海は灰色 第一部 | 麻生龍太郎×山内練 |
| 2026年12月予定 | 海は灰色 第2部?発売前 | 発売前 |
時系列順
ファンの方作成の『聖なる黒夜相関図』がとてもわかりやすいので、ご参考にどうぞ。
【note】2023.聖なる黒夜相関図と所轄刑事のススメ
「RIKO」シリーズ (全3巻)
もともとのシリーズ「RIKO」シリーズです。2巻、3巻に山内錬、麻生龍太郎が登場するとのことで読みました。「聖黒」とだいぶ山内の印象が変わってきました。こっちを先に読むと、好き嫌いがたぶん分かれるので、BL好きは「聖なる黒夜 上下」から読んだほうがやはりいい気がします(好き好きですが)。- あらすじ
- 男性優位主義が色濃く残る巨大な警察組織。その中で放埒に、そしてひたむきに生きる女性刑事・村上緑子。彼女のチームは新宿のビデオ店から1本の裏ビデオを押収した。そこに映されていたのは男が男を犯すという残虐な輪姦シーン。やがてビデオの被害者が殺されていく。驚愕の真相に迫る緑子に突きつけられた悲劇とは? 性愛小説や恋愛小説としても絶賛を浴びた衝撃の新警察小説。《第15回横溝正史賞受賞作》
ネタバレ感想
「聖なる黒夜 上下」ネタバレ感想
麻生龍太郎の、属性の多さときたら凄まじい。警官、元ゲイ、ヘテロ、挙句の果てに再びゲイ、つまりバイセクシャル。面白すぎる。
作品中に、山内錬がバイセクシャルについて詳しく解説してくれる箇所があり、いままで疑問だった点が腑に落ちました。ヘテロだったのにゲイバレする人がたまにいるのですが、一体どうなっているのかはっきりわからなかった点が非常に明確になる説明があります。
感想レビューを読んでいたら、「恋愛要素が多すぎる」みたいなことが書いてあるものがあったのですが、アタシはほぼBLしか読んでいないので、逆に「恋愛要素(BL)もっと入れて」と感じました。まあでもこちらは一応一般作、ということになっているので、バランスは今の状態でいいんだと思います。(いやもちろんあっちを増やしてくれて一向にかまわないけども官能小説じゃなくてミステリー小説だから難しいとは思われます)
あと本作読了後、一体誰推しになるのか、ということなんですけれども、結構みんな好きです。クズな麻生を筆頭に、錬に及川もみんな好きだと思う。
「RIKOシリーズ」ネタバレ感想
麻生と山内を摂取したいばかりに、この元のシリーズにも手を出しました。が、女性が主役なのであまり期待していなかったですが、2巻にも、3巻にもびっくりシーンが登場しました。百合好きにも楽しめるシリーズになっているとは思いませんでしたね。ネタバレとはいえ、それは書けないのでお読みください。「聖黒」より、関係性はめちゃめちゃで、やりたい放題な気がします。緑子さんがはっきり言ってビッチで、麻生をもっと節操なくした女版、みたいな感じがしました。この主人公は嫌いではないですが、好きでもないです。BLというのは、大抵メインCPの関係性にそこまで女が入ってこないので、リアル界ではこうなんでしょうが、なかなか腐っている身としては、女というのはCPを盛り上げるだけのわき役なので…。山内も山内で悪さするシーンがあり、なかなかつらかったです。少々いろいろ関係性も盛沢山すぎるシリーズな気もしました。こっちを先に読むと、好き嫌いがたぶん分かれるので、聖黒から読んだほうがやはりいい気がします(好き々ですが)。






