佐々木と宮野

「佐々木と宮野」のネタバレ感想

なんで宮野はBL読んでいて、佐々木に割と気軽に貸すのですが、腐男子ってこれ、ありなんでしょうか。
宮野が佐々木にBLマンガを貸すところは、腐女子の生態そのもので、あるあるです。
読み進めていくと、宮野が腐男子になったきっかけも出てきます。
佐々木は不良、という設定ですが、全然不良じゃなく遅刻が多いだけです。
巻を増すごとに微妙に成長・変わっている二人の想いと、読めば読むほど佐々木が好きになってきてましたが、宮野の想いの変化も楽しく、たくましくなっていきます。毎話、佐々木の吐くセリフにクぅーとなります。（語彙力皆無）
宮野の中で、BLマンガの外の人から中の人に自分も変わっていく様子は、シンクロしていて興味深いです。
セリフと、モノローグ（心の声）のテンポがよく、読ませ方がうまいです。話の始まりに4コマから始まる構成があり、珍しいなと感じました。 二人の様子を見ているJKが出てきますが、読者もほぼ、このJKのような気分で読まれているのではないでしょうかね。
8巻は、大学生になった佐々木、高校生の宮野、今後も楽しみです。
2巻8話名シーンの「猫舌の人はキスも下手」と宮野の無意識な誘いのその後が、8巻に収録されています。読めて幸せでした。
佐々木と宮野はもちろんですが、個人的には半澤先輩がツボです。
なんだか、大学生、社会人、と延々と続いてほしい系BLです。