
BLビギナーズのための、BLマンガを読むのに必要な知識、暗黙の了解になっている前提条件について、理解するための本を調査!しましたのでご紹介します!
知っているのと知らないのとでは大違い!なんとなくだいぶ前からBL界にいる方も、穴埋め的に知識を補充する感覚で読んでいただくとよいかもしれません。
1.はじめての人のためのBLガイド (玄光社MOOK)
- BLの人気作家やおすすめ作品がわかる
- BLをどこで買うのか、マンガ雑誌はどんなものがあるのかわかる
- BLの用語や歴史、アニメ化作品もわかる
ボーイズラブ入門書として必要な知識を網羅。
人気作家インタビューをはじめ、基本的な用語、年代別代表作、BL○○ベスト、BL雑誌・レーベル、本の買い方など網羅してあります。
はじめてではなくても、知識の穴埋め的によむのも楽しいですが、2015年の本なので、内容が少し前になります。
人気作家インタビュー7人、宝井理人、SHOOWA、はらだ、秀良子が私的には読めてよかったです。
「はじめての人のための入門BL本」として掲載されているものは、おもしろいのとつまらないのと正直ありました。
初心者向けに過度にエロや刺激のないものを選んでいるようです。
「私が選ぶ○○BLベスト5」で自分の趣味の合うものは参考になり、どれもおもしろかったです。
雑誌・レーベルは全く知らなかったので、自分が好きそうなレーベルは見ておくと作品が探しやすくなります。
近所の本屋で売っているのは、BE-BOY、Chara、リンクスぐらいで結構大きい本屋か専門店に行かないとメジャーでない雑誌はおいていないことが多いのがやや難点です。発売当日ではない場合もありますが、最近は、数日遅れで電子版の配信がありますので、そちらもよいかと思います。かさばらないですし。
はじめての人のためのBLガイド (玄光社MOOK)
新人、ベテラン問わず2010年以降に発売された話題作をジャンル別に「入門BL」としてピックアップするとともに、BLを語る上で外せない各年代の名作を紹介する。-「TRC MARC」の商品解説
2.「オトコのカラダはキモチいい」角川文庫 著者:二村ヒトシほか
- 男同士の交わりについて知りたい人
- ボーイズラブってなんですか?の答えがわかる
- BLの背景にある文化・時代性がわかる
男性のカラダについて理解を深める決定版!
BLを読むのに必要な、男の身体構造やら、男性同士の○○○○についての詳細が書かれています。BL読んでも、男性がどこが気持ちいいかわからないとそもそも話がわからないかと…。前立腺は男にしかない器官なので、女性には特におすすめです(既知の方を除き)。
男性も、新たな世界の扉を開くことになるかもしれません…。ぜひ。
表紙の雲はる先生の絵が色っぽくて、大好きです。ちなみに、文庫版と単行本と表紙の絵が違いますのでお好きな人は要チェックです。
AV監督の話はリアルですが、金田氏はハイテンションすぎて引く部分もあります。
この本よむと、世の中の男性の多くは「開発」してないだけで、もし開発してたら女いらないよな?と思っちゃう革新的な内容です。
オトコのカラダはキモチいい (角川文庫)
著者:二村ヒトシほか
3.俺たちのBL論
- BLの何がおもしろいのかわからない
- 男がBLマンガを読んで、おもしろいのか知りたい
ボーイズラブ好きが読み方を伝授してくれる、知らなきゃ損。しかも男性。
「僕たちのBL論」では、BLの読み方が「乙女読み」「腐女子読み」「BL読み」と3つあることなどを詳しく解説しています。
ボーイズラブを単なるゲイマンガと思っている一般の方、腐人でない人にとってはこの「BLの読み方」を知っているか、知らないかで、楽しみ方がかなり変わってくると思います。これを知らないと、「シチュエーションが楽しめない」、「属性が意味不明」、「男同士でキモい」、「なんでそんなに妄想してんの?」といったことになってしまいます。BLをわけわからん、という人が読んだほうがいい本です。作者はなんといっても男性でしかもゲイではないのですから。おすすめです。
俺たちのBL論 河出書房新社
著者:サンキュータツオ
4.萩尾望都と竹宮惠子 大泉サロンと少女マンガ革命
- BLのはじまりがわかる
- 大泉サロンと花の24年組がわかる
ボーイズラブ、すべてはここからはじまった!
BLの始まりと、その立役者となった作家・萩尾望都と竹宮惠子の生い立ちからマンガ家になるまでなど、貴重な情報満載の本です。
「萩尾望都と竹宮惠子 大泉サロンと少女マンガ革命」
著者:中川右介
5.「荒木飛呂彦の漫画術」 著者:荒木飛呂彦 集英社文庫
- マンガを構造的に理解したい人に
- 将来マンガ家を目指している人に
- ジョジョが好きな人に
荒木先生直伝!マンガの基本的な考え方がわかる
主にはマンガ家になりたい人、目指す人向けに、荒木先生(「ジョジョの奇妙な冒険」の作者として著名なマンガ家)が漫画の方程式を教えてくれるという、貴重な内容になっております。読者の人気やこのマンガ「好き嫌い」がどのように判断されるのかを、構造的かつ理論的に解説、漫画自体をどう読むか、基本となる内容です。BLに限った内容ではないですが、単に好き嫌いだけでなく、「好き」の理論的な理解ができたほうが、「好き」の範囲が広がるかと思いまして入れました。
いろいろと参考になる内容ばかりですが、なかでも、キャラクターの「リアル化とシンボル化」という項目はとても面白かったです。
漫画の絵は、単にうまい下手だけではなくて、誰がみてもそのマンガ家の絵だとわかる、ことが大変重要、といった内容でした。
「鳥山明」はだれがみても「鳥山明」とかいったようにです。
荒木飛呂彦もだれがみても荒木飛呂彦ですよね。
読者の人気やこのマンガ「好き嫌い」がどのように判断されるのかを、構造的かつ理論的に解説、漫画自体をどう読むか、基本となる本です。
当サイトで、マンガ評価をする基準にさせていただきました。
「荒木飛呂彦の漫画術」 集英社文庫
著者:荒木飛呂彦
本日は以上です。お読みいただき、ありがとうございました。