BLマンガ作品DATA
- 著者
- 高河 ゆん先生
- 出版社
- 創美社(集英社)
- 発行 文庫版
- アーシアン 完全版1~5
- おすすめ
どーしても読みたければ国立国会図書館という手もあります。
(2022.2.28時点)
アーシアンはコミックでは5巻、文庫では4巻です。
「アーシアン」についての思い出話
中学生ぐらいの時にマンガを描いていた友達にすすめられて読んでハマりましたが、まったく内容を思い出せないので、再読。でもまあ、いい大人になった現在ではそれほど楽しめませんでした…。
今読むとどうかなと思う微妙なところが多々あって。
大筋は、アーシアン(地球人)というまあ人類を天使がいろいろ調査したりしつつ、天使・ちはやと影艶(かげつや)のラブ・ファンタジーSF的な作品といった感じでしょうか。BLの歴史的には読んでおいたほうがいいかもしれません。歴史ってやや大げさですね。
登場人物のちはや・影艶、ミカエル・ラファエル、セラフィム・エルヴィラ、多紀・孝子、ミカエル・ルシフェルなどのカップリングも様々でいろんな要素が入っていますので、そういった意味では読んで楽しめると思います。中二病だとハマりますかね。
このキャラクター名が今見てもスゴイっすね。オタクっぽいけどなんていうか、カリスマ性いっぱい。
改めて読むと結構、今はいい大人なので、イラっとする部分が多数あります(笑)。
設定が今読むとどうかなと思う点は以下です。
今は大人だから、その前提がおかしいことがわかりますけど、中学生くらいが読んで昔はこんなことしてたのか、時代遅れだな、と思ってくれればいいですが、前提条件を真に受けないでほしいなーとは思いました。まあ本があんまりないので、読もうとしないと読めないですが。
なんだかその必要のない罪悪感に苛まれている描写が今読むと古い感じがしてしまって、設定や愛情表現が浅く、中二病的なものに収まっている気がしました。
前提条件自体を取っ払った上で、異性愛が描かれたほうがより深みが増したような気がします。それは何年もたった今だから言えるだけですが。
まあでも当時は楽しんだので、このくらいわかりやすいほうが、読者受けがよかったかもしれません。
読んだ後に中途半端にこういったこむずかしい、小うるさいことを考えないで済むようなマンガが今はいいと思います。
3巻「天使の鎖」で発情期に入った影艶は、抑えきれずにちはやに迫り、ついにことをなすのですがその時のセリフが「神様が見ているよ」というもので、これはまあ、彼らが一応天使だから、っていうものあります。それを考慮しても、まあ「悪いこと」をしている罪悪感があっても、抑えきれない恋愛感情があるのですけど、設定上の描き方が「罪悪感より」なため、今読むと嫌悪感が強く出ました。
そしてこのあと、神様がみていたかどうかは知りませんが、連絡がとれないので見に来た小物に見つかって裁判にまでかけられるんですよ、まるで魔女狩りでしょ。完全に差別です。
裏切りでも、病気うつしたわけでも、無理矢理でもないのに。
したただけで天罰が下るんですよ?ありえねー!
中二病はここまでにしてくれ・・・。
高河ゆんが好きなんだけど嫌いな理由はこのあたり。問題作的な扱いされるのもこのあたりかな?で、落ちがない。801だけに。
どうしたいの?何がしたいの?ってなる。
大人の事情的な、仮面夫婦に、百合に、近親○○と、さらっと読める割に、盛りだくさんです。
絵柄が安定しないでどんどん変わっていくのには、イラっとしてしますが、スルーしてください。まあよくあることっちゃことなんですけど。
「受け」というセリフがどこかで出てきたのですが、これが初めて?ではないですかね。
当時、友達に誘われて行った「アーシアン」のイベント(たぶんアニメ化)で、声優の井上和彦さん(カカシ先生だよ)と握手してもらい、感激したのを思い出しました(笑)。完全に中二病ですが、超大物声優と握手できたことはいい思い出です(忘れてたくせに…)。
高河ゆん先生は現在も当時もBL作家ではないですが「アーシアン」の内容は今でいうBLです。作風も当時と今では違うと何かに書いてありました。「源氏」という作品のほうが好きだったのでありますが、連載が途中で終わってしまって、かなりがっくりきすぎて、マンガ読むのを数年間やめたという苦々しい思い出もあり、個人的にとっくに忘れていた愛憎のあった作品です。
「アーシアン」については、ツタヤディスカスにありましたが、本は古本しかないかと思います。
「源氏」はマンガ喫茶で置いているところがあるみたいです。こちらも古本しかないと思います。
「LOVELESS」は買えますね。一迅社ゼロサムコミックスです。
気になる方はぜひ。
このキャラクター名が今見てもスゴイっすね。オタクっぽいけどなんていうか、カリスマ性いっぱい。
改めて読むと結構、今はいい大人なので、イラっとする部分が多数あります(笑)。
設定が今読むとどうかなと思う点は以下です。
天使の住む土地で「同性愛は死罪」というのが前提条件になっている
内容はそれを肯定しているわけではなく、むしろ破ってしまうのですが、対比を強くしようとそういった設定が有効なのもマンガだから、一定の理解はできる。確かに現在でも一部の宗教や社会的風潮ではいまだにそうで、それでゲイはみんな必要のない罪悪感に苛まれているわけです。今は大人だから、その前提がおかしいことがわかりますけど、中学生くらいが読んで昔はこんなことしてたのか、時代遅れだな、と思ってくれればいいですが、前提条件を真に受けないでほしいなーとは思いました。まあ本があんまりないので、読もうとしないと読めないですが。
なんだかその必要のない罪悪感に苛まれている描写が今読むと古い感じがしてしまって、設定や愛情表現が浅く、中二病的なものに収まっている気がしました。
前提条件自体を取っ払った上で、異性愛が描かれたほうがより深みが増したような気がします。それは何年もたった今だから言えるだけですが。
まあでも当時は楽しんだので、このくらいわかりやすいほうが、読者受けがよかったかもしれません。
読んだ後に中途半端にこういったこむずかしい、小うるさいことを考えないで済むようなマンガが今はいいと思います。
「神様が見ているよ・・・・・」
このマンガの中で名ゼリフです。3巻「天使の鎖」で発情期に入った影艶は、抑えきれずにちはやに迫り、ついにことをなすのですがその時のセリフが「神様が見ているよ」というもので、これはまあ、彼らが一応天使だから、っていうものあります。それを考慮しても、まあ「悪いこと」をしている罪悪感があっても、抑えきれない恋愛感情があるのですけど、設定上の描き方が「罪悪感より」なため、今読むと嫌悪感が強く出ました。
このセリフ、耽美ですね、今読んでも。「神様が見ているよ・・・・・」
アーシアン 3巻「天使の鎖」より
「神さま みていますね」
「きっと死ぬよ 天罰が下って」
「絶対死ぬな 心臓が止まって」
「心臓が止まる」
そしてこのあと、神様がみていたかどうかは知りませんが、連絡がとれないので見に来た小物に見つかって裁判にまでかけられるんですよ、まるで魔女狩りでしょ。完全に差別です。
裏切りでも、病気うつしたわけでも、無理矢理でもないのに。
したただけで天罰が下るんですよ?ありえねー!
中二病はここまでにしてくれ・・・。
高河ゆんが好きなんだけど嫌いな理由はこのあたり。問題作的な扱いされるのもこのあたりかな?で、落ちがない。801だけに。
どうしたいの?何がしたいの?ってなる。
今読んでも案外イケたのは「秘密の花園」
番外扱いの「秘密の花園」が今読むと一番良かったです。大人の事情的な、仮面夫婦に、百合に、近親○○と、さらっと読める割に、盛りだくさんです。
絵柄が安定しないでどんどん変わっていくのには、イラっとしてしますが、スルーしてください。まあよくあることっちゃことなんですけど。
「受け」というセリフがどこかで出てきたのですが、これが初めて?ではないですかね。
当時、友達に誘われて行った「アーシアン」のイベント(たぶんアニメ化)で、声優の井上和彦さん(カカシ先生だよ)と握手してもらい、感激したのを思い出しました(笑)。完全に中二病ですが、超大物声優と握手できたことはいい思い出です(忘れてたくせに…)。
高河ゆん先生は現在も当時もBL作家ではないですが「アーシアン」の内容は今でいうBLです。作風も当時と今では違うと何かに書いてありました。「源氏」という作品のほうが好きだったのでありますが、連載が途中で終わってしまって、かなりがっくりきすぎて、マンガ読むのを数年間やめたという苦々しい思い出もあり、個人的にとっくに忘れていた愛憎のあった作品です。
「アーシアン」については、ツタヤディスカスにありましたが、本は古本しかないかと思います。
「源氏」はマンガ喫茶で置いているところがあるみたいです。こちらも古本しかないと思います。
「LOVELESS」は買えますね。一迅社ゼロサムコミックスです。
気になる方はぜひ。