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おれ、被害者

BLマンガ作品DATA

著者
木村ヒデサト先生
出版社
リブレ/シトロンコミックス
発行
2015年7月
おすすめ

「おれ、被害者」試し読み・電子書籍

おれ、被害者

おれ、被害者 木村ヒデサト

「おれ、被害者」の感想

またもや、はらだ先生のおすすめ本ですので、読みました。1冊の単話読切5話+書き下ろし、でしたが、どの話もぶっ飛んでいて、楽しかったです。ほかのBLマンガにはない個性的な話ばかり。そろそろ、ありきたりな話に飽きてきたところで、このタイミングで読めてよかったです。
どのお話も読切ですが、いろいろ深めたり、広げたりもできそうで、1話完結がなんだかもったいない感じでした。

「よろこびの先鋒」の感想

いわゆる汚部屋の住人「信夫」。掃除をしない。ヤダ~もう、すっごい汚い。掃除しろ~。どっちもおかしい。
んですが、おかしい理由がだんだんとわかっていくところが絶妙でした。

「鹿島くんの知らない日常」の感想

え、なにそれ覚えてないなんてありえないでしょ?と思ったら、あーそういうことですか。なるほどねー!

「昨日の話と今日の話」の感想

料理上手な先輩が好きになったミドリ。なんで覚えてない?なんで好きになった?もっと読みたかった~。

「未確認の証明」の感想

笑える感じで始まったけど、可哀そうでした。ちょっとこの手はつらいですが、軽めに仕上がっているのが技ですね。

「おれ、被害者」の感想

タイトルのお話。被害者が被害者ヅラしないで頑張って逃げるスキを伺ってたら、立場が逆転してしまって加害者になって、好きになってしまう、ストックホルム症候群だといえばそうかもしれないけど、ちょっと違うようなお話です。ミイラ取りがミイラになるってやつですかね。うまいタイトルですね。
リア充はこんなおじさんにはホレないのでそこはマンガのファンタジーですが、こういう下衆を書くのがうまいです。下衆になる前に下衆になってしまう理由があるんだなと改めて思います。

楽しみました!ほかの作品も読んでみたくなりました。